1.そのゲームを買って良いかの判断方法
本来、ゲームなぞというものは、プレイヤーそれぞれ嗜好が違うから「好きなのを買えばよろしい」ということで終わる話ではあるのだが、ことPCのゲームとなるとちょっとおもむきが違ってくる。
これはどういうことかというと、いまのPCゲームは「マルチプレイヤーに対応」しているか、あるいは「マルチプレイでないと楽しめない」というものが大多数だと思う。
そのためせっかく買ったゲームが、いわゆる過疎っているゲームだといくらジブンが好きなジャンルだろうが楽しめないし、いくら安かろうが無駄なんじゃないの? ということである(この場合、登録タイトル数を増やすのが崇高な使命であるプロスチマーさんは例外とする)。
ではどうするか? 我らがゲイブ氏は、そんなとき非常に有用なデータを用意してくれている。それが「Steam & Game Stats」の「Top games by current player count」である。
ちなみに現在、年末年始セール中であるので、Steamクライアントのデザインがセール版に変わってしまっている。筆者はこのデザインだと、どこをクリックすれば「Top games by current player count」を表示することができるかわからない。
そこで、こちらであればホリデーセール中でも、迷うことなく閲覧することができる、Steam公式Web版のリンクを紹介することにする。
Steam & Game Stats
線グラフがSteam全体の接続数。左下が見るべきデータ、ゲームごとのプレイヤー数がわかる「Top games by current player count」である。 |
「Top games by current player count」の下部、「>> View all of the top 100 most-played games」をクリックすると上位100までを表示することができる。こちらは表示させて、該当部分のみ切り出した画像。 |
しかし、注意点もある。例えば、「Call of Duty: Black Ops II」はどうだろうと見たとき、
「Call of Duty: Black Ops II」
「Call of Duty: Black Ops II - Multiplayer」
「Call of Duty: Black Ops II - Zombies」
の3つの項目がある点だ。
「Call of Duty: Black Ops II」のように3つはなくとも、よくあるのがFPSでシングルキャンペーンとマルチプレイモードとで別項目になって2つあるというもの。
だいたいのプレイヤーがキャンペーンをプレイしながら、マルチプレイもすると想定されるので(「Battlefield3」に関しては、どれだけのプレイヤーがキャンペーンをプレイするのか怪しいとものだと筆者は思うが)、そのマルチプレイのプレイヤー数だけでは、マルチプレイ専用タイトルの「Counter-Strike」シリーズ(CZはのぞく)とは単純に比べられないよね、ということである。
似たようなケースで、「Borderlands 2(10位)」のように「Borderlands 2 RU(96位)」(ロシア版)は別というように、言語バージョンで分かれている場合もある。実際問題として、ロシアの皆さんとCOOPするのか? どうかはおいておいて、ほかのゲームと比較する際には留意すべき点であろう。
それからデータ上に表れない要素として、MODの存在がある。PCゲームに興味があれば、「DayZ」というタイトル名を耳にしたことがいちどはあると思う。これがMODというもので、あるゲームのプログラムの主要部分を利用して別のゲームをプレイするという方式のゲームである。
MODについてちゃんと説明すると、話が長くなるので、TF(チームフォートレス)がHF(ハーフライフ)のMODで……というあたりから、調べてみるとおもしろいのではないかと思うのだが、データ上どういうことが起こるかという話に戻る。
32位に「ARMA II - Operation Arrowhead」というタイトルがあるが、実は「DayZ」がこのゲームのMODであるがために、この位置にあるということになる。筆者もDEMOしかプレイしたことがないので深くは語ることはできないが、「ARMA II」シリーズはFPSというよりは戦場シミュレーターといったほうが良いゲームなので、少なくともCoDシリーズのように誰もが楽しめるというものではない。
ちなみに、2012/12/29現在、「ARMA II: Combined Operations」が売上げ3位なのも、「DayZ」をプレイするために必要であるがためである。筆者は出遅れてまだプレイしていないので正確なところはわからないが、おそらく、「DayZ」ではなく「ARMA II」でマルチプレイしたいと思ってもなかなか難しいのではないかと思われる(万が一、熱心なプレイヤーの皆さんで大繁盛であれば申し訳ない)。
などと書いていたら、「ARMA II: Combined Operations」の売上げが1位になっていた。「DayZ」人気恐るべしである。
2.日本購入不可ゲームの確認方法
いわゆる「おま国」ゲーの確認方法である。最初に書いておくと、購入方法には触れない。確認できたからなんだ、といわれるかもしれないし、確認できている人には至極フツーのことであると思うのだが、初心者向けということで書いておく。日本のPCゲーマーが、どのように虐げられているかということを認識するにも有用な情報ではないだろうか。
確か、Steamクライアントの言語設定をUSにしても表示されたような気もするのだが、いろいろ設定が変わる恐れなどがあり(特に筆者のようにDead Islandを英語版、日本語版とプレイしていたりすると困る)、ここでもSteamの公式Webのごやっかいになる。
まずは日本版の表示。2012/12/29なのでセール中のデザインである。ところどころ日本購入不可タイトルがあるため抜けている。 |
http://store.steampowered.com/?cc=us
こちらUS版の表示。要するに、アドレスの最後に「?cc=us」と付ければよい。日本で何が買えないのかと、北米での販売価格が確認できる。 |
Steamを使っていればわかることだが、けっこう日本のゲームメーカー(現地法人)が日本人に売ってくれない。
良く怒りを持って突っ込まれているのが「Total War: Shogun2」シリーズを販売するセガだ。このゲーム、日本の戦国時代から幕末まで(だったと思う)を題材としておきながら、 セガはSteamで日本売りしていない(日本人はコンシューマーで遊んでいろという意味か? 「バイナリードメイン」もPC版があるのに買えない)。
それから油断ならないのが、Activisionだ。「Call of Duty: Modern Warfare 2」以外のCoDシリーズはだいたい購入できる(と思う)のだが、「Call of Duty: Modern Warfare 3」など99.9USDという、いわゆる「おま価格」が設定されている(USでは59.99USD設定なため、セールで-50%なっても、北米通常時から10USD程度安いだけ)。これは日本で迷ローカライズと販売を担っているスクウェア・エニックスの仕業ではないかといわれているが筆者は真剣に調べたことはなく、真相を知らない。ちなみに画像を見比べれば一目瞭然だが、スクエニもセガもパブリッシャーパックが日本から購入不可である。
あとはEAも、Originがらみ、EAジャパン(少なくとも筆者が記憶する中では、日本のプレイヤーの役に立つことをしたことがない。BF3Beta開始時の情報のミスリードなど記憶に新しいし、いまだにキャンセルとなったBF1943のPC版が発売未定のままである)の存在とが影響大なのだと思うが、買えないゲームが多い(要するにOroginで買えということであろう)。本日、Amazonで195円で買ったDEAD SPACEではないが、Originでセールをしてもあまりに通常価格が高いので、まず多店舗で購入したほうが安いということになる。
以上、Steamでこれを知らないとフベンだろう、という点を説明してみた。ついでにStatsのゲームのアレコレを書こうと思っていたのだが、思いのほか長くなったので、別の投稿にわけようと思う。
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